【クグロフの作り方】クリスマスやお祝いに!フランスの発酵菓子
世界には様々なクリスマススイーツがありますが、ヨーロッパ各地で親しまれているお菓子のひとつに「クグロフ」があります。
クグロフは王冠のような見た目が特徴的で、マリー・アントワネットの大好物だったという話も有名です。
今回はフランスアルザス地方で作られているクグロフをご紹介します。ふわっとした食感にドライフルーツの風味、バターの香りが漂うリッチな味わいです。
クリスマスパーティーやティータイムなどのひと時に、紅茶と合わせてぜひお楽しみください。
発酵菓子にチャレンジ!クリスマスに作りたいクグロフレシピ
クグロフはフランスアルザス地方では日曜日の朝に焼かれるパン菓子としても有名で、どの家庭にもクグロフ型があるほどです。
表面はカリッと中はふわっとした食感で、食べ飽きない美味しさです。
材料
クグロフ型1台分/所要時間:約180分
- 強力粉/200g
- 砂糖/35g
- 塩/3g
- 全卵/65g
- インスタントドライイースト/3g
- 牛乳/80cc
- 無塩バター/70g
- ドライレーズン/120g
- アーモンドスライス/20g
- 粉糖(仕上げ用)/適宜
下準備
- 無塩バターは室温に戻しておく。全卵をよく溶き牛乳とあわせておく。
- ドライレーズンは熱湯(分量外)に5分ほど浸け、ザルにあげてキッチンペーパーで水気をとっておく。大きい場合は細かく刻んでおく。
作り方
- 大きなボウルにふるった強力粉、砂糖、塩、ドライイースト、全卵、牛乳を入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜる。
- 粉気がなくなり全体がまとまったら、打ち粉をした台の上にのせる。生地を台にたたきつけ、くるっと丸めたたくを繰り返して10分ほどこねる。室温に戻した無塩バターを3回くらいに分けて生地に混ぜ込む。生地の一部を伸ばした時に、指紋が確認できるくらい薄い膜が出来るか確認する。
- ドライレーズンを加えて、生地全体に混ぜ込まれるまでよく混ぜる。生地を丸めてボウルに入れ、ラップをかけて約2倍の大きさになるまで一次発酵させる。(26~28℃くらいの温度で1時間から1時間半が目安)
- 一次発酵が終わったら生地を取り出し、軽く押してガス抜きする。再度生地をきれいに丸め直して、ラップをかけ15分ほど置いておく。(ベンチタイム)
- 型の準備をする。クグロフ型の内側に無塩バター(分量外)を塗り、アーモンドスライスを張り付けておく。
- 生地を成形する。生地を少し平らに広げ真ん中に穴を開けてドーナツ状にする。きれいな面が下になるようにしてクグロフ型に入れる。30℃くらいの温度で1時間から1時間半ほど2次発酵させる。(約2倍に膨らんだらOK)
- 180℃に予熱したオーブンにいれて40〜45分ほど焼成する。
- 焼きあがったらひっくり返してケーキクーラーの上で粗熱をとる。上部に粉糖をふってできあがり。
POINT
- ドライフルーツはお好みでご用意ください。レーズンのほかオレンジピールやクランベリーなどもおすすめです。
- クグロフ型に生地をいれるときは、手でしっかり生地を抑えて型の奥までいれるようにしましょう。
- オーブンにいれるときは下段にいれて下火を強くするときれいに焼きあがります。ご家庭のオーブンによって調節してください。
クグロフと一緒に飲みたいおすすめ紅茶3選
クグロフに合うおすすめのlinktea紅茶を3つご紹介します。いろいろな組み合わせの中でお気に入りを見つけてみてください。
ミントルイボスティー
バターの香りやドライフルーツ、ナッツのリッチな味わいが楽しめるクグロフ。パン生地のふわっとした軽い食感も美味しいです。そんなクグロフには、さっぱりした飲み物がおすすめです。ミントルイボスティーはネパール産ペパーミントとグリーンルイボスなどを合わせたすっきりした味わいのハーブブレンドティーでクグロフにもピッタリです。
アールグレイ
フレーバーティーの代表ともいえるアールグレイは紅茶好きにも大人気の銘柄です。linkteaのアールグレイは、夏摘みのイラム紅茶に天然ベルガモット香料と2種のレモン系ハーブをブレンドしたもので、爽やかな柑橘の香りが楽しめる紅茶です。さっぱりとした味わいでクグロフともよく合います。
夏摘み紅茶
夏摘み紅茶は3つのクオリティーシーズンの中でも、味、渋み、香りともにバランスのとれた味わいが特徴的です。まろやかな甘みのあとに心地よい渋みが感じられ、茶葉特有の芳醇な香りが広がります。繊細な味わいはクグロフのリッチな味ともマッチして、お互いの美味しさを引き立ててくれます。
クグロフってどんなお菓子?
クグロフはフランスやオーストリア、スイスなど、ヨーロッパ各地で親しまれているクリスマスやお祝い事に欠かせない伝統発酵菓子です。
基本材料は、卵、砂糖、小麦粉、酵母(イースト)、ドライフルーツやナッツなどです。パン生地にバターを加えたブリオッシュ生地に、レーズンなどのドライフルーツをたっぷりと混ぜて焼き上げます。
クグロフは「クグロフ型」という真ん中に穴の開いた円形の型で焼きますが、内側に斜めに波打ったようなデザインがされており、ひっくり返した姿はまるで王冠のようにも見えますね。
クグロフ型の真ん中に穴があいているのは、焼いた時の熱伝導を良くし全体を均一に焼き上げるためで、シフォンケーキの型と同じ意味合いがあります。
クグロフはそのままカットしていただくのはもちろん、生クリームやジャムをつけて食べたり、ハムやチーズを挟んだりと色々な食べ方が楽しめるのも魅力的。
特徴的な見た目とその美味しさから、ヨーロッパの人々に長く愛されている伝統スイーツです。
マリー・アントワネットの大好物?クグロフにまつわる歴史
クグロフの歴史にはいくつかの説がありますが、一番有名なのはマリー・アントワネットがルイ16世と結婚する際にオーストリアからフランスに持ち込んだという説です。
マリー・アントワネットは大のクグロフ好きで毎日朝食に食べていたほど。彼女の有名なセリフ「パンがなければお菓子を食べればいいじゃないの」のお菓子はクグロフをさしていたともいわれています。
マリー・アントワネットの影響力でフランス全土そしてヨーロッパにクグロフが広まったと思うととても面白いですよね。
お祝いの日には手作りクグロフで素敵なティータイムを
ドライフルーツやナッツの香ばしさ、バターのリッチな味わいが楽しめるクグロフ。可愛らしい見た目とその美味しさで、ヨーロッパはもちろん世界各国で多くの人々に愛されています。
クグロフ型と材料があればご自宅でも気軽に作ることができるので、ぜひこのレシピを参考にチャレンジしてみてください。
クリスマスや誕生日など特別な日のデザートはもちろん、ちょっと贅沢なティータイムやおもてなしにもおすすめです。
クリスマスにぴったり!
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