【トライフル】重ねるだけ簡単!イギリスの伝統的な定番デザート
イギリスには伝統的に食べられているスイーツが多数あり、今回ご紹介する「トライフル」も古くから人々に愛されている人気の定番デザートです。
旬のフルーツとスポンジ、生クリームやカスタードクリームを層にして作るトライフルは、誰でも簡単に作れて見た目も可愛いのが特徴です。
簡単レシピや一緒に飲みたいおすすめ紅茶、トライフルに関する歴史なども詳しくご紹介致しますので、ぜひティータイムやおもてなしに作ってみてくださいね。
イギリスの定番デザート「トライフル」を作ろう!簡単レシピ

トライフルは材料を交互に器に重ねて作るデザートです。市販のスポンジを使えばより手軽に作れて失敗もないので、お菓子作りが苦手な方やお子様でも楽しく作ることができます。
一人分ずつグラスでつくったり大きな容器にたっぷり作って取り分けたりとアレンジも自在なので、色々なトライフルを試してみてくださいね。
材料
4~5人分 / 所要時間:約40分(冷蔵庫で冷やす時間は除く)
〈カスタードクリーム〉
- 卵黄/2個分
- グラニュー糖/40g
- 薄力粉/15g
- 牛乳/200cc
- 無塩バター/5g
〈その他の材料〉
市販のスポンジ生地/Φ15㎝1台分
- 生クリーム/100cc
- 生クリーム用グラニュー糖/10g
- お好みのフルーツ(いちご、キウイ、バナナ、ブルーベリーなど)/200~250g
- ベリージャム/大さじ3
- シロップ/大さじ2
- シェリー酒またはキルシュなど/小さじ1(あればでOK)
作り方
〈カスタードクリームを作る〉
- ボウルに卵黄を割り、グラニュー糖を加え泡立て器で白っぽくなるまですり混ぜる。
- ふるった薄力粉を加え粉気がなくなるまで混ぜ合わせる。
- 手鍋に牛乳を入れ火にかける。沸騰直前で火を止める。②のボウルに少しずつ加え混ぜ合わせる。均一になったら濾しながら手鍋に戻し、再度火にかける。中火にかけながら混ぜ続け、全体がふつふつと沸騰してきたらさらに1分ほど混ぜながら煮る。火を止めて無塩バターを加え、溶かし混ぜる。
- バットなどに流し表面に落としラップをする(熱いので火傷に注意)。底を氷水に当てながら手早く冷ます。粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。
〈その他の材料の準備〉
- スポンジケーキは2㎝角くらいにカットする。
- ジャムは少量のお湯(分量外)を加え混ぜ、ゆるめの状態にする。
- フルーツは洗い水気をふき、お好みの大きさにカットする。
- シロップに洋酒(あれば)を加え混ぜておく。
- 生クリームにグラニュー糖を加え8分立てに泡立てる。
- 冷えたカスタードクリームをボウルに入れ、ゴムベラで混ぜてなめらかにする。
〈組み立てる:例〉
- お好みの容器の底にカットしたスポンジを敷く。シロップをうち、ジャムを適当にひろげる。
-
生クリームをスプーンなどで広げ、フルーツをちりばめる。カスタードクリームをのせ、スポンジを敷きシロップをうつ。ジャム、生クリーム、フルーツ、カスタードクリームを同様に重ね、最後に生クリームで表面を覆う。フルーツなどを飾って出来上がり。
POINT
- 重ね方はお好みですので、色々とアレンジしてみてください。
- スポンジは手軽に市販のものを使用していますが、カステラなどでも代用可能です。
- フルーツは水分が多すぎるもの以外はなんでも大丈夫です。色味のきれいなものをえらぶと見栄えがよくなります。
- お子様やアルコールが苦手な方は洋酒をお控えください。
トライフルと一緒に飲みたいおすすめlinktea紅茶3選

トライフルに合うおすすめのlinktea紅茶を3つご紹介します。紅茶選びに迷ったらぜひ参考にしてみてください。
夏摘み紅茶
しっかりとした紅茶のコクとすっきりした味わいでバランスのとれた夏摘み紅茶。まろやかな甘みの後に程よい渋みもあり、カスタードクリームやフルーツを使ったスイーツとの相性も良いです。ストレートまたはミルクティーもおすすめです。
ストロベリーティー
ネパール産夏摘み紅茶に甘酸っぱいいちごの香りをつけたフルーティーなフレーバーティー。ハイビスカスやローズヒップなどのハーブをブレンドしているので、より一層爽やかさとジューシーさを感じられます。フルーツを使ったデザートのトライフルともよく合います。
ミントルイボスティー
スイーツをさっぱり食べたいならミントルイボスティーがおすすめです。クセの少ないグリーンルイボスをベースにネパール産ペパーミントや桑の葉をブレンドしたオリジナルハーブティーで、さっぱりとした飲み口の後にミントの清涼感が広がります。ホットはもちろん、暑い季節はしっかり冷やしたアイスティーもおすすめです。
トライフルってどんなお菓子?
トライフルはイギリスの伝統的なデザートで、スポンジケーキ、カスタードクリーム、季節のフルーツなどを層状に重ねた定番スイーツです。
見た目の美しさはもちろん、一口ずつ口に入れたときに感じるそれぞれの味わいや食感の違いの美味しさも人気の理由です。
トライフルの名前の由来は「些細なもの、つまらないもの」の語源である「trifle」から付けられたといわれています。
なぜつまらないものなの?と思いますが、この場合の意味は特別に用意することはせず家庭にあるありあわせの材料で作れる(きどらない)デザートという意味合いで使われています。
容器に材料を好きなように重ねていくだけで作れるため、料理が苦手な方でも失敗なく気軽に作れるのが嬉しいですよね。
大切な人が集まるパーティーや祝祭日、日常のデザートなど、トライフルはイギリス人の生活になくてはならないデザートです。
トライフルとパフェってどう違うの?
グラスに盛り付ける点で見た目も雰囲気も似ているパフェですが、トライフルとはどんな違いがあるのでしょうか?
パフェはフランス発祥のデザートで、アイスクリームをメインにクリームやフルーツ、ソースなどを組み合わせて作ります。
トライフルとの大きな違いは「アイスクリーム」を使っているかどうか。そのためパフェは冷たい(冷凍)デザート、トライフルは常温(冷蔵)デザートに分類されます。
ちなみにフランス語でパフェは「完全な」という意味で、その名の通り完全(パーフェクト)なデザートという意味でつけられたといわれています。
トライフル(些細なもの)とパフェ(完全なもの)、名前の由来が真逆なのがとても面白く興味深いですが、どちらも最高に美しくて美味しい魅力的なデザートですね。
アレンジ自在の「トライフル」でティータイムを華やかに
市販の材料を使って簡単に作れるトライフルは見た目も美しく、急なおもてなしや華やかなティータイムのデザートにもピッタリです。
使用するフルーツやジャムのバリエーションを変えたりするだけで味わいも印象もガラリと変わるので、色々なアレンジを楽しめるのも嬉しいですね。
大切な人との楽しいティータイムに、イギリスの伝統デザート「トライフル」をぜひお試しください。