初夏にさっぱり「夏ミカンのティーゼリー」

季節のフルーツを使った紅茶のスイーツレシピ。6月はみずみずしい夏ミカンを使った

初夏にぴったりのティーゼリーをご紹介します。


梅雨が続きじめじめした天気が続く6月ですが、日本では春と夏の境目にあたり初夏になります。


本格的な暑さが始まる前の湿度の高い時には、さっぱりした食べ物が一番!旬の果物は身体のバランスも整えてくれるので、ぜひ紅茶と合わせて作ってみてください。



ゼリーは寒天とゼラチンで食感が違う!好みはどっち?

ぷるんとした食感が美味しいゼリー。小さいお子様から年配の方など、幅広い年齢層に好まれるデザートのひとつですよね。


ゼリーを手作りしたことがある方はご存知かと思いますが、使用する凝固剤によってまったく仕上がりが違ってきます。


どんなフルーツと合わせるか、どんな食感にしたいかなど、その時によって使い分けると自分好みのゼリーを作ることができます。


それぞれの凝固剤を使ったゼリーの特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。


ゼラチンゼリーの特徴

扱いが簡単できれいなゼリーが作れるため、自宅でゼリーを作る時にゼラチンを使う方も多いと思います。


ゼラチンは豚や牛などのタンパク質(コラーゲン)が主成分で、板ゼラチン、粉ゼラチン、顆粒ゼラチンの3つの種類があります。


ゼラチンゼリーは非常に口どけが良く、ぷるぷるとした柔らかい食感が特徴です。また泡を抱き込む働きがあるので、ムースやマシュマロなど洋菓子にもよく使われています。


注意する点は酸に弱いこと。タンパク質分解酵素が多い生のパイナップルやキウイ、マイゴ―などを使ったゼリーは固まりにくいことがあるので要注意です。


寒天ゼリーの特徴

寒天は天草やオゴノリなどの海藻から抽出した食物繊維で作られています。凝固力が強く、少量でたくさんの液体を固めることができます。(ゼラチンの約5倍)


棒寒天、糸寒天、粉寒天と種類があり、それぞれの扱い方も異なるため、使用する時には正しい使い方を確認しましょう。


しっかりした歯ごたえとほろっと崩れるような食感が特徴で、和菓子の水ようかんやところてんなどにも使用されています。


酸にも強く、ゼラチンでは固めづらい生のパイナップルやキウイのゼリーを作りたい時にもぴったりです。


使う時の注意点は、しっかりと煮溶かすこと。煮溶かしが足りないと、固まらなくなったり食感にざらつきがでることがあるので気をつけましょう。


寒天は食物繊維も豊富でローカロリーなので、ダイエットや便秘解消にも効果が期待できます。カロリーが気になる時にも安心ですね。


その他の凝固剤の特徴

ゼリーの凝固剤といえばゼラチンや寒天が主流でしたが、最近ではアガーという種類のタイプも人気があります。


アガーはスギノリなどの海藻から抽出される食物繊維(カラギーナン)を主成分とした凝固剤で、透明度が高く透きとおったゼリーを作りたい時に最適です。


食感はゼラチンと寒天の間のようなぷるっとした弾力があり、常温で固まる、冷凍保存ができるという特徴もあります。


その他には果物から抽出される食物繊維のペクチンなども凝固剤として使われています。こちらはジャムや乳製品を固めるのに適しています。


それぞれの特徴を知って、最適な凝固剤を選びましょう。



初夏の味!夏ミカンたっぷり爽やかティーゼリー:レシピ

爽やかな苦味のある甘夏は、梅雨の時の気分も晴れやかにしてくれる旬のフルーツ。香り豊かな紅茶と合わせて、さっぱり簡単デザートに変身です!


材料/作りやすい分量

  • 水/200㏄
  • 粉寒天/1g
  • linktea紅茶/3g
  • 砂糖/30g
  • 夏ミカン/1個(正味約150g)

[作り方]

  1. 夏ミカンの皮をむき、房から実をはずす。お好みの容器にいれ砂糖30gのうち5gほどを夏ミカンにふりかけ、まんべんなく混ぜたら10分ほど置いておく。
  2. 手鍋に水、粉寒天、茶葉をいれて火にかける。沸騰してきたら、混ぜながら2分ほど沸騰状態を保ちながらつねに混ぜて寒天をしっかり煮溶かす。(ふきこぼれないように注意する)
  3. 火からおろし、砂糖を加えてよく混ぜて溶かす。茶こしでこして茶葉を取り除く。
  4. ①の容器に③の寒天液を流し、静かに全体を混ぜる。粗熱がとれるまで常温におき、その後冷蔵庫にいれてしっかり冷やす。
  5. 好みの形にカット、もしくはスプーンでざっくりとクラッシュして召し上がれ。

[POINT]

  • linkteaの紅茶はアールグレイかセカンドフラッシュがおすすめです。さっぱりしたゼリーがお好みならセカンドフラッシュ、華やかな香りをプラスしたい時はアールグレイがぴったりです。
  • 少量の砂糖を甘夏にまぶしておくことで、砂糖の浸透圧により甘夏の香りや風味がゼリーにもうつります。
  • 大きな容器に作ったり、1人分の器で作ったりお好みで楽しんでください。


6月の旬の果物×紅茶

6月が旬のフルーツは夏ミカンの他にもたくさんあります。紅茶にも良く合う旬の素材を使って、アレンジティーや紅茶スイーツを楽しみましょう。


ゴールドキウイ

ゴールドキウイは一般的な緑色のキウイフルーツよりも糖度が高く、ジューシーな美味しさが特徴です。


紅茶と合わせるなら、果肉を細かく刻んで濃いめのアイスティーと炭酸で割った「ゴールドキウイのティースカッシュ」がおすすめです。見た目もきれいなので、おもてなしのドリンクにも良いですね。


ブルーベリー

スーパーには海外産のブルーベリーが通年並んでいますが、国産のブルーベリーは6月から8月が旬。ぜひこの時期に国産のフレッシュなブルーベリーを味わいたいですね。


紅茶とブルーベリーはとても相性が良いので色々なアレンジが楽しめます。


いちじく

いちじくは秋の果物のイメージですが、実は一年に旬が2回あり6月~7月頃のものを夏果と呼びます。


この時期のいちじくは秋までにできる花芽が冬を越し、じっくり時間をかけて育つため非常に甘くて美味しいといわれています。


 

生梅がお店に並ぶこの時期は、自宅で梅干しや梅酒などを作る方も多いと思います。自家製の梅酒や梅シロップを使って、簡単なアレンジティーはいかかでしょうか?


梅酒や梅シロップをグラスに注ぎ、氷をいれてアイスティーをそそぐだけでひんやり美味しいドリンクが楽しめますよ。肌寒い日はホットティーで身体を温めるのも良いですね。



柑橘系のスイーツは食後のデザートにもおすすめ

日本の6月は湿気もあり、食欲が落ちてくる方も多い時期なので、そんな時はさっぱりした柑橘系のゼリーがおすすめです。


特に口当たりの良い寒天のゼリーは食べやすく、こってりした食事の後のお口直しにもぴったりです。


作り置きができるので、おもてなしや日々のおやつなど好きな時に食べられるのが魅力です。この時期の定番デザートにいかがですか?