【セムラ】北欧スウェーデンの春を告げる伝統スイーツ
北欧の春といえば有名なスイーツがあります。日本ではまだあまりなじみがない北欧菓子ですが、「セムラ」という名前は聞いたことがある方も多いと思います。
セムラは、ふわふわのパン生地にコクのあるアーモンドクリームとたっぷりの生クリームを挟んだ、見るからに幸せそうな味わいのスイーツです。
紅茶とともに頬張れば、まさに北欧の味!季節を感じるスイーツでゆったりとフィーカの時間を楽しみましょう。
春を呼ぶ北欧の伝統スイーツ「セムラ」を作ろう:レシピ

一見シュークリームのような見た目のセムラですが、一口食べれば北欧らしい独特の味わいが広がります。
そのポイントは生地に加えるカルダモン。ふわっとスパイスが香る爽やかなパン生地とたっぷり濃厚なクリームのハーモニーをお楽しみください。
材料
6~8個分/所要時間:約120分(生地を休ませる時間は除く)
<パン生地>
- 強力粉/250g
- 全卵/30g
- きび砂糖/30g
- 無塩バター/35g
- 牛乳/150㏄
- 塩/3g
- ドライイースト/5g
- カルダモンパウダー/5g
<フィリング>
- アーモンドパウダー/100g
- きび砂糖/60g
- 牛乳/30㏄~
- 生クリーム/150㏄
- きび砂糖/10g(ホイップ用)
- 粉糖/適宜
作り方
<パン生地をつくる>
- 手鍋に牛乳と無塩バターを入れ弱火で温める。バターが溶けて40℃くらいになったら火からおろす。
- 大きめのボウルに、強力粉、全卵、きび砂糖、塩、ドライイースト、カルダモンパウダーを入れ、ゴムベラでざっと混ぜる。①のあたためた牛乳とバターを加え、ざっくりと混ぜ合わせる。粉っぽさがなくなり、生地がまとまったら台に取り出す。
- 生地が滑らかになるまでよくこね、表面がつるんとなるように丸め、ボウルに戻して濡れた布巾をかけて一次発酵させる(約一時間くらい)
- 2倍くらいの大きさに膨らんだら一次発酵終了。生地をボウルから取り出し、かるく押してガスを抜く。生地を6〜8等分にして丸く成型する。濡れ布巾をかけて15分ほど休ませる(ベンチタイム)。
- 生地をもう一度丸め直し、クッキングシートを敷いた天板に並べて二次発酵させる。(40分くらい)
- 一回りほど大きくなったら二次発酵終了。溶いた全卵(分量外)を刷毛で表面に優しく塗って、190℃に予熱したオーブンで10〜12分ほど焼成する。焼き上がったら網などの上に移し冷ましておく。
- 冷めたら上部の1/3くらいを横にスライスし、下部の中身をくり抜いておく。
<フィリングをつくる>
- アーモンドパウダーはフランパンで乾煎りする。ボウルに炒ったアーモンドパウダー、きび砂糖を入れ混ぜ合わせる。牛乳、パンのくり抜いた中身を入れ、しっとりするまで混ぜ合わせる。
- 別のボウルに生クリームときび糖を入れ、ハンドミキサーで8分立てに泡立てる。星口金をつけた絞り袋にいれる。
<組み立てる>
- パンにアーモンドフィリングを詰める。その上から泡立てた生クリームを絞り、カットした上部をのせる。粉糖をかけて出来上がり。
POINT
- パンの焼き色がつきすぎてしまう場合は、アルミホイルをかけてください。
- アーモンドフィリングが固いときは牛乳を足して調節してください。
- カルダモンホールを使う場合は、さやから種を取り出してすりつぶしてください。量としては1〜2粒くらいが目安です。
セムラと一緒に飲みたいlinkteaおすすめ紅茶3選

爽やかなカルダモンの香りとたっぷり濃厚なクリームが美味しいセムラ。このお菓子と相性のよいおすすめのlinktea紅茶を3つご紹介します。
春摘み紅茶
3つのクオリティーシーズンの中でも、茶葉の若々しさとすっきりとした味わいが感じられる「春摘み紅茶」。
春摘み紅茶特有の適度な渋みが、セムラのような濃厚なスイーツをさっぱりと食べさせてくれます。おすすめの飲み方はノンシュガーのストレートティーです。
マサラチャイ
ネパール産CTC茶葉にオリジナルマサラを加えた、スパイス香る人気のフレーバーティー。
パン生地に加えているカルダモンはマサラチャイにも入っているので、一緒に食べたとき味わいに一体感が感じられます。濃いめに煮出したミルクティーがよく合います。
ジンジャーティー
夏摘みのイラム紅茶をベースに、ドライジンジャーと唐辛子を合わせlinkteaオリジナルフレーバーティー。ほのかに感じるピリッとした辛みが後味をさっぱりさせてくれます。
国産のゆずエッセンスを加えていることで、刺激的すぎずスイーツの美味しさを引き立ててくれます。セムラのようなリッチな味わいのスイーツをさっぱり食べたいときにおすすめの組み合わせです。
セムラってどんなお菓子?

日本の国民的漫画に登場したことで一躍有名になった「セムラ」ですが、私たち日本人にはまだまだ分からないことだらけのスイーツです。
そんな魅力的かつ神秘的なセムラについて詳しくご紹介します。
セムラはどんな味?
セムラはカルダモンが練り込まれたパンの中に、アーモンドフィリングと生クリームをたっぷりと入れたイースト菓子パンです。
見た目から想像できるようにかなり濃厚な味わいですが、カルダモンの爽やかな風味が効いていて、意外とぺろりと食べられてしまうのがまた怖いところです。
今回ご紹介したレシピは伝統スタイルですが、最近ではチョコレート味やベリー味などのアレンジや、ジャムをはさんだものなどバラエティー豊かなセムラが生まれています。
スウェーデンのストックホルムでは、毎年「この街の今年のNo.1セムラ」が選ばれ、メディアで取り上げられるほど盛り上がっているようです。
セムラはいつ食べる?
スウェーデンにおいて街中がセムラでいっぱいになるのは、クリスマスが終わった翌日からイースター(復活祭)の間の時期です。
キリスト教にはイースター前に断食の習慣がありますが、断食に入る前にしっかりと栄養をつけるという意味で、カロリーの高い「セムラ」が食べられるようになったといわれています。
断食が始まる前日は「Fettisdagren:懺悔の火曜日」と呼ばれ、最初はこの日だけにセムラが食べられていました。
しかし、それが断食中の火曜日と変わり、今ではクリスマスからイースターのシーズンの間に食べられるものとして広まっています。
あまりの美味しさにスウェーデン人がセムラを食べられる期間を長くしたとしたら、とても面白いですね。
そんな背景から、セムラは別名「Fastslagsbulle(ファストラーグスブッレ):断食の菓子パン」とも呼ばれています。
セムラで北欧のフィーカを楽しもう

カトリックでは、イースターはキリストの復活を祝うと同時に、春の訪れを祝うとても大切な祭事です。
セムラが街中に並ぶことは、スウェーデンの方たちにとって春の訪れを意味する特別なスイーツなんですね。
ちなみにセムラの日は毎年変わり、2025年は「3月4日」になります。
手作りセムラとたっぷりの紅茶を用意して、北欧のフィーカをぜひお楽しみください。