【プラムのケーキ】イギリスの家庭スイーツの作り方

夏になると店頭に並ぶ、みずみずしいプラム(すもも)。その爽やかな酸味と鮮やかな色合いを生かした「プラムのベイクドケーキ」は、イギリスやヨーロッパで古くから親しまれてきた季節の焼き菓子です。

今回は、旬のプラムをたっぷり使った、イギリスの家庭で親しまれるアップサイドダウンケーキをご紹介します。

赤紫色の美しい彩りとコクのある生地がマッチした今の季節だけの特別な味わいです。お気に入りの紅茶と共に、夏の味わいをぜひお楽しみください。

プラムのケーキ:イギリスの家庭料理レシピ

アップサイドダウンケーキとは、型の底に果物を並べ、その上から生地を流して焼いて、焼き上がったら上下をひっくり返して仕上げるケーキの製法です。

焼き上げることで果物の果汁が生地に染み込み、しっとりとした食感と豊かな香りが生まれます。

特別なデコレーションがなくても華やかなので、プレゼントやおもてなしのスイーツにもぴったりです。

材料:Φ18㎝丸型一台分/所要時間:約70分

  • 無塩バター/90g
  • ブラウンシュガー/75g
  • 卵/2個
  • サワークリーム/40g
  • 牛乳/15ml
  • 薄力粉/120g
  • ベ-キングパウダー/4g
  • プラム(すもも)/200~250g
  • 無塩バター/20g
  • ブラウンシュガー/20g

作り方

  1. プラムはよく洗って水気をしっかりふく。半分に切って種を取り除き、くし切りにしてキッチンペーパーに並べて余分な果汁をとる。
  2. 丸型の底にオーブンシートを敷き、ちぎった無塩バター20gとブラウンシュガー20gを均一に散らす。①のプラムを隙間なく並べる。
  3. 室温に戻したバターをボウルに入れて、クリーム状にする。ブラウンシュガーを加えて白っぽくなるまでハンドミキサーで泡立てる。卵を1個ずつ加え、その都度よく混ぜる。サワークリーム、牛乳を加えてなめらかになるまで混ぜる。
  4. ふるった薄力粉とベーキングパウダーを加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせる。②のプラムの上に生地を流し、表面を平らにする。
  5. 170℃に予熱したオーブンで、45~50分ほど焼成する。竹串をさして生地がつかなければ焼き上がり。焼きあがったら型のまま冷ます。(時間があれば一晩冷蔵庫で休ませると、生地と果汁がなじみ、よりしっとりと仕上がります)しっかり冷えたら皿に返して出来上がり。

POINT

  • プラムは完熟する少し手前の硬めでハリのあるものがおすすめです。焼いている間に適度に形が残り、表面が美しく仕上がります。
  • このケーキは焼き立てよりも一晩冷蔵庫で休ませたほうが、果物と生地がなじみ、よりしっとりとした食感になります。冷たく冷やした状態でいただくと、夏らしい爽やかなおいしさを楽しめます。
  • ブラウンシュガーが手に入らないときは、きび糖やてんさい糖で代用してください。
  • お好みでシナモンパウダーやバニラビーンズを生地に加えてもおいしいです。

プラムのケーキに合うおすすめ紅茶3選

プラムの甘酸っぱい味わいや爽やかな香りに合う、linktea紅茶を3つご紹介いたします。しっとりとしたバターケーキとの組み合わせを、お好みの紅茶と共にぜひお楽しみください。

夏摘み紅茶

しっかりとしたコクがありながらすっきりとした味わいが楽しめる夏摘み紅茶。まろやかな甘みと蜜香が広がり、クオリティーシーズンの中でも上品でバランスのとれた味わいが特徴的です。程よい渋みがプラムの甘酸っぱさと調和し、軽やかな後味を楽しめる組み合わせです。

ジンジャーティー

ネパールの夏摘みイラム紅茶をベースに、ドライジンジャーや唐辛子でピリッと辛さを加えた爽快なフレーバーティー。ゆずエッセンスがほのかに香り、食欲を引き立ててくれます。しょうがのスパイシーな味わいが、ケーキを引き締めてくれます。

ミントルイボスティー

クセの少ないグリーンルイボスにネパール産ペパーミントを合わせた清涼感のあるハーブブレンドティー。桑の葉を加えることでより一層飲みやすく、ホットティーはもちろんアイスティーもおすすめです。ノンカフェインなのでどなたでも楽しめるのも嬉しいですね。さっぱりした口当たりで、ケーキの甘さをすっきりと引き立ててくれます。

イギリスで親しまれる季節のプラムケーキ

イギリスのお菓子といえば、スコーンやヴィクトリアケーキを思い浮かべる方も多いと思いますが、家庭では旬の果物を使った素朴な焼き菓子も数多く作られています。

夏になると庭やマーケットで手に入るプラムを使い、クランブルやタルト、ケーキを焼くのは、イギリスの家庭ならではの楽しみです。

その中でもアップサイドダウンケーキは、果物の美味しさを存分に味わえるレシピとして人気があります。

型いっぱいに並べられたプラムは、焼き上げることで酸味がまろやかになり、果汁が軽やかなソースのように生地に浸透していきます。

飾り付けをしなくても見た目が美しいので、特別なティータイムにも喜ばれるケーキです。

アップサイドダウンケーキの歴史

アップサイドダウンケーキの起源は、現在のようなオーブンが一般家庭に普及する以前までさかのぼります。

昔は鍋や鋳鉄製のフライパンでケーキを焼くことが多く、底に果物を並べて生地を流し、焼き上がったあとにひっくり返して提供していました。

この調理法はヨーロッパ各地で見られ、イギリスでも季節の果物を使った家庭菓子として定着していきます。

20世紀になると一般家庭にもオーブンが普及し、より均一に焼けるようになったことで現在のような美しいアップサイドダウンケーキが広まりました。

果物本来の甘みや酸味を味わえることから、今でも家庭で作られる定番のお菓子として愛されています。

プラムはどんな果物?

プラムはバラ科サクラ属の果実で、日本では「すもも」と呼ばれています。世界には数千種類もの品種があり、日本では6月頃から9月頃まで旬を迎えます。

果肉はやわらかく果汁が豊富で、品種によって甘みの強いものから酸味のしっかりしたものまで味わいはさまざまです。

日本でよく見かける代表的な品種には、以下のようなものがあります。

  • 大石早生
  • ソルダム
  • 太陽
  • 貴陽

そのまま食べるのはもちろん、ジャムやコンポート、タルト、ケーキなど幅広いお菓子作りにも利用されています。

プラムに含まれる栄養素

プラムには、身体にうれしい栄養素がバランスよく含まれています。

食物繊維は腸内環境を整える働きが期待され、カリウムは体内の余分な塩分を排出する手助けをします。

また、ビタミンCやポリフェノールも含まれており、夏の暑い時期に取り入れたい果物のひとつです。

特に皮にはポリフェノールが多く含まれているため、お菓子づくりでも皮ごと使うことで美しい色合いだけでなく、風味もより豊かになります。

紅茶と楽しむ、イギリスの夏を感じる家庭スイーツ

プラムのベイクドケーキは、旬の果実の魅力をそのまま味わえる素朴で美しい焼き菓子です。

焼き込むことで甘みと酸味のバランスが整い、果汁が生地へと染み込むことで時間が経つほど味わい深くなります。

季節の恵みを大切にするイギリスの家庭菓子らしい温かみと、型を返した瞬間に現れる鮮やかなプラムがこのケーキならではの魅力です。

暑い季節には冷蔵庫でしっかり冷やし、お気に入りの紅茶とともに素敵なティータイムをお楽しみください。