紅茶が香るさわやかレモンタルト

本格的な夏の暑さがはじまる7月。楽しいイベントもたくさんありますが、夏バテで食欲不振になりやすい季節でもあります。

そんな時に身体を元気にしてくれるのがレモン!今月は旬のレモンを使った甘酸っぱい「紅茶のレモンタルト」の作り方をご紹介します。

タルト生地に紅茶を混ぜて、ふわっと茶葉が香る上品な仕上がりです。おもてなしにもおすすめなので、ぜひ作ってみてくださいね。


レモンタルトってどんなお菓子?

レモンタルトは、サクッと焼いたタルト生地に濃厚なレモンクリームをつめて冷やしたお菓子です。この季節になると夏向け人気スイーツとして、ケーキ屋さんやカフェでもよく目にしますね。

レモンタルトは世界中で親しまれているお菓子で起源は諸説ありますが、レモンフレーバーのカスタードをパン生地にいれたのが始まりといわれています。

ヨーロッパでは中世からレモンカスタードを使ったデザートが広く親しまれていて、フランスのパティスリーでは一年中レモンタルトが店頭に並びます。

また、レモンタルトと似たお菓子でレモンパイがあります。レモンパイはタルト生地をパイ生地にして、レモンカスタード、その上にメレンゲをのせたケーキです。

どちらもレモンの酸味がギュッと濃縮された爽やかなケーキで、暑い季節にぴったりのスイーツですね。


夏にぴったりなレモンの効果

料理やお菓子作りにも人気のレモンですが、この季節に注目したい主成分が「クエン酸」です。

レモンの酸っぱさのもとであるクエン酸ですが、疲労回復効果があり、暑さからくる熱中症や夏バテなど、夏の弱りやすい身体の心強い味方です。

また食欲が落ちてしまいそうなこの時期にも、クエン酸が食欲増進をサポート。レモンの爽やかな香りで気分もリフレッシュできます。

体力も気力も低下しがちな時こそ、レモンの力で元気に過ごしましょう。



さわやかな酸味!紅茶のレモンタルト:レシピ

レモンと相性の良いアールグレイをタルト生地に加えて、爽やかなレモンタルトに仕上げました。パーティーやおもてなしの時には、ちいさなタルト型でたくさん作っても可愛いですね。


[材料/Φ21タルト型1台分またはミニタルト12個分]

▼タルト生地

  • 薄力粉/100g
  • アーモンドパウダー/20g
  • 無塩バター/70g
  • 卵黄/1個分
  • linkteaアールグレイ/ティーバッグ1袋分
  • 塩/少々

▼レモンクリーム

  • 国産レモン/2個(果汁120㏄)
  • 無塩バター/100g
  • グラニュー糖/120g
  • メープルシロップ/20g
  • 卵/2個
  • ゼラチン/4g
  • 水/20㏄
  • 飾り用ピスタチオ/お好みで

[作り方]

▼タルト生地の作り方

  1. バターは1㎝角に切って、冷蔵庫で冷やしておく。薄力粉とアーモンドパウダーは合わせてふるっておく。ティーバッグから茶葉を取り出し、細かく粉砕する。
  2. フードプロセッサーに粉類、塩、茶葉をいれる。よく冷やしたバターを加え、ポロポロの状態になるまで攪拌する。
  3. 卵黄を加えて、ひとまとまりになるまで攪拌する。打ち粉(分量外)をした台に生地を出して、生地全体が均一になるまでこねてまとめる。平たくしてラップで包み、冷蔵庫で1時間以上寝かせる。
  4. ラップを外し、打ち粉(分量外)をした台におき、めん棒で厚さ3mmくらいにのばす。
  5. タルト型よりひとまわり大きいサイズになったら、生地をタルト型に敷いて底にフォークで穴をあける。175℃に予熱したオーブンで20~25分ほど焼成する。

▼レモンクリームの作り方

  1. レモンは半分に切って果汁をしぼっておく。(もし分量がたりないようなら市販のレモン汁を足しておく)ゼラチンは水に加えてふやかしておく。
  2. 手鍋にレモン果汁、グラニュー糖、メープルシロップ、無塩バターをいれて火にかける。グラニュー糖とバターが溶けたら火をとめる。
  3. ボウルに卵を割り入れて泡立て器でしっかりほぐす。②の液を少しずつ加えまぜ、鍋に戻す。弱火~中火の火加減でたえずゴムベラで混ぜ、とろみがついたら火をとめる。ふやかしたゼラチンを加えて混ぜる。
  4. レモンクリームを一度漉してボウルに移す。氷水にあてながら冷まし、粗熱がとれたらタルトに流して冷蔵庫で冷やし固める。

POINT

  • 生地は冷蔵庫で休ませることでサクサクの食感になります。時間がある時は1晩休ませましょう。
  • 生地がダレて扱いにくい場合は、冷蔵庫にしばらく入れておくと作業しやすくなります。
  • レモンクリームを流して時間が経つとタルトがふやけてしまうことがあります。サクサクのタルトにしたい場合は、焼き上がったタルトの内側にホワイトチョコレートをぬっておくと湿気を防げます。
  • レモンは国産の無農薬がおすすめです。皮もすりおろして生地やクリームに加えるとよりレモンの風味が楽しめます。
  • レモンの酸味が強いと感じる時は、上にメレンゲやホイップした生クリームをのせると甘みが加わります。


7月の旬の果物×紅茶

レモンの他にも7月が旬の野菜やフルーツはたくさんあります。紅茶にもよく合う旬の素材を使った、おすすめのアレンジティーや紅茶スイーツをご紹介します。


あんず

あんずの旬はとても短く、6月下旬から7月上旬の2週間ほど。収穫から3日ほどで味が落ちてしまうので、スーパーや八百屋さんで見つけたら迷わず購入したい旬フルーツです。


紅茶と合わせるなら、生よりもジャムにしたほうが味も濃くなって美味しいです。あんずジャムを紅茶に加えた「あんずジャムティー」は、ほどよい酸味とあんずの香りがふわっと感じるおすすめアレンジティー。


エアコンで冷えた身体を温めたい時にもぴったりです。


もも

桃にはたくさんの品種がありますが、梅雨明けからお盆までが旬といわれています。上と下の色に差があるほど美味しく、黒ずんだ色のものは避けましょう。


フレッシュなももの甘い香りと味わいを閉じ込めた紅茶ゼリーは、夏のおもてなしにもおすすめです。二ルギリやキャンディなどフルーツに合う紅茶を選ぶと美味しく作れます。


すいか

日本の夏の風物詩といえば、すいか!この時期にはまるごとや半割、カットしたものなど色々なすいかが店頭に並びます。


濃いめに淹れたアイスティーにソーダを注ぎ、スプーンで丸くくり抜いたスイカを入れたら、見た目も可愛いスイカのティーパンチの出来上がりです。


さっぱりした味わいなので、食後のデザートにもピッタリです。ぜひ試してみてくださいね。



レモンと紅茶で夏を元気に過ごそう!

梅雨が明けて夏本番がはじまる7月は、ワクワクした気持ちが高まる季節ですね。それと同時に体調を崩しやすい時期でもあります。

紅茶には夏バテ防止の作用もあり、旬のレモンを合わせることで相乗効果が期待できます。

ちょっと元気が出ないなと思う時こそレモンと紅茶のパワーを味方につけて、楽しい季節を過ごしましょう!