【ガレットブルトンヌ】パティシエ直伝レシピ!フランスの厚焼きクッキー
一般的なクッキーよりも厚みがあって食べ応えのある「ガレットブルトンヌ」。模様のついた美味しそうな焼き色から、バターの芳醇な香りがリッチに漂います。
フランスの伝統菓子のひとつであるガレットブルトンヌですが、もちろん紅茶との相性は抜群!ザクザクした歯ごたえにほろほろと崩れる食感、甘じょっぱい味わいをお楽しみください。
フランスの伝統菓子を自宅で「ガレットブルトンヌ」レシピ
お菓子を作る時は無塩バターを使うことが多いですが、ガレットブルトンヌは有塩バターを使って生地に塩味を加えているのが特徴的です。
本来セルクル型に入れて焼きますが、無い場合は厚手のアルミカップやマフィンカップでも代用できます。今回は市販のアルミカップを使用して焼いています。
材料
Φ6㎝約8個分/所要時間:約60分(生地を休ませる時間は除く)
- 有塩バター/100g
- 粉糖/60g
- 卵黄/1個分
- アーモンドパウダー/60g
- 薄力粉/100g
- ベーキングパウダー/1.5g
- ラム酒(あれば)/5cc
- 上塗り用卵黄/1個分
〈下準備〉
- バターと卵は常温に出しておく。
- 薄力粉、ベーキングパウダー、アーモンドパウダーは合わせてふるっておく。
作り方
- 柔らかくした有塩バターをボウルに入れて木べらなどで練る。粉糖を加えたら泡立て器に持ち替えて、空気を含ませるように混ぜ合わせる。ボリュームが出て白っぽくなったら卵黄を(あればラム酒も)加えよく混ぜ合わせる。
- ふるっておいた粉類を加え、ゴムベラに代えて切るように混ぜ合わせる。粉気がなくなってきたら生地をひとまとめにしてラップに包み、めん棒で厚さ1㎝くらいにのばす。平らにした状態で冷蔵庫で1〜2時間ほど休ませる。
- 生地を冷蔵庫から出し、アルミカップより少し小さいセルクル型に打ち粉(分量外)をしてくり抜く。途中生地が柔らかくなってきたら冷蔵庫にいれて冷やし、同じ工程を繰り返す。
- 抜いた生地の上面に卵黄を塗り、フォークでお好みの模様をつける。アルミカップに入れて、170℃に予熱したオーブンで25〜30分ほど焼成する。しっかりと焼き色が付いたら完成。オーブンから出し、ケーキクーラーにのせて冷ます。
POINT
- ガレットブルトンヌは生地が柔らかく、そのまま焼くと生地が流れて焼き上がりがきれいにならないので、セルクルやアルミカップ、マフィン型などにいれて焼きます。
- 無塩バターを使う場合は、塩を1g追加してください。
- 上塗り卵黄にインスタントコーヒーを少量加えて着色すると、焼き上がりの色が濃くなり模様もくっきりと仕上がります。お試しください。
- お好みで粉砕した茶葉やレモン表皮などを加えたアレンジもお楽しみいただけます。
ガレットブルトンヌに合うおすすめの紅茶はこれ!
ガレットブルトンヌにおすすめのlinktea紅茶をいくつかご紹介します。紅茶選びの際にぜひ参考にしてください。
アールグレイ
ベルガモットの爽やかな香りをつけた、フレーバーティーを代表する人気銘柄アールグレイ。
linkteaのアールグレイはネパール産夏摘み紅茶をベースに、ベルガモット香料とレモン系ハーブを加えた一味違った味わいです。
しっかりとした柑橘の香りが感じられ、濃厚な焼き菓子にもよく合います。紅茶選びに困ったらまずはこちらがおすすめです。
ジンジャーティー
しょうがのピリッとした辛さと国産ゆずの香りが楽しめるジンジャーティーは、飲んだ後にすっきりとした余韻が広がります。
ガレットブルトンヌの様に、バターの風味が強い焼き菓子などにおすすめしたい組み合わせです。
ストレートティーはもちろん、お好みでミルクティーでお召し上がりいただいても美味しいです。
秋摘み紅茶
バターや小麦粉、卵など素材の味わいをいかした焼き菓子には、渋みが少なくまろやかな味わいの紅茶がよく合います。
秋摘み紅茶はタンニンやアミノ酸を豊富に含み、茶葉本来の芳醇な香りと甘みが感じられます。
ほどよい渋みと厚みのある味わいが、お菓子をより一層美味しく引き立ててくれます。
ガレットブルトンヌってどんなお菓子?
ガレットブルトンヌは、フランスの北西部・ブルターニュ地方で生まれた伝統菓子です。ガレットは「丸く焼いたもの」、ブルトンヌは「ブルターニュ風」という意味があります。
誕生には諸説ありますが、その昔ケルト人がイギリスからブルターニュ地方に移り住んだ際、英国の焼き菓子「ショートブレッド」を丸い形にして作ったのが原型といわれています。
ブルターニュ地方は乳製品と塩の名産地で、それらの特産品を使って作られたお菓子が「ガレットブルトンヌ」というわけです。
ザクッほろっとした食感と有塩バターのコクと香り、生地の塩味と甘みのバランスが絶妙で、味わい深く止まらない美味しさです。
また見た目も特徴的で、表面には美しい模様がつけられています。クッキーの円形は太陽を表し、模様は太陽の光線を表しています。模様には様々なバリエーションがあります。
ガレットブルトンヌだけじゃない?「ガレット」の種類
フランスには「ガレット」の名がつく食べものがいくつかあります。先ほどご紹介した通りガレットには丸く焼いたものという意味があるため、様々なガレット料理が存在します。
ー代表的なガレット料理ー
▼ガレット・デ・ロワ
1月6日の公現祭(エピファニー)で食べられる伝統菓子。折りパイ生地にアーモンドクリームを詰めて焼き上げたガレットで、中に入れたフェーブと呼ばれる小さな陶器の人形を当てた人が、その日の王様または女王様になれるというお楽しみがあります。
▼ガレット(そば粉のクレープ)
ブルターニュでは、ガレットというとこのそば粉で作ったクレープのことを意味します。ハムやチーズ、サーモンなど塩気のある具材の食事系から、ジャムやキャラメルソースなどのデザート系までそのバリエーションは様々です。
▼ガレット・デ・ポムドテール
じゃがいもを千切りにしてフライパンで円盤状に焼いたシンプルな料理。ハムやチーズなどを挟んで焼いたり、おかずやおつまみなど日常的に食べられている家庭料理です。
バターが香るフランス伝統菓子でゆったりティータイムを
シンプルだけど味わい深いガレットブルトンヌは、一度食べるとやめられない美味しさがあります。
濃厚なバタークッキーには紅茶が本当によく合います。たっぷりの紅茶を用意して、ゆったりと過ごすティータイムのお供にぜひ作ってみてください。
一週間くらい日持ちもするので、プレゼントにもおすすめです。基本のプレーン生地に茶葉やレモンなどを加えたアレンジフレーバーもお楽しみいただけます。