【フレジェ】いちごたっぷり!フランスの贅沢ケーキレシピ
フランスでは春になるといちごを贅沢に使った「フレジェ」というケーキがパティスリーに並びます。
いちごの甘酸っぱい味わいと濃厚なクリームを使った、見た目にもきれいなスイーツです。
小粒のいちごが出回る今の時期がベストタイミング!本格的な伝統フランス菓子をご自宅で紅茶と共に楽しみましょう。
本格的なケーキに挑戦!「いちごのフレジェ」:レシピ
フレジェはホール型やスクエア型など様々なかたちで作られていますが、今回は作りやすいサイズの12㎝丸型でご紹介します。
一見難易度が高そうなレシピですが、スポンジは市販のものを使うので意外と手軽に作ることができますよ。
カスタードクリームとバターで作る濃厚なクレームムースリーヌといちごの酸味が美味しい、フランスの春を告げるスイーツです。
材料
12㎝丸型1台分
所要時間/約90分(冷やす時間は除く)
■クレームムースリーヌ
- 卵黄/1個分
- グラニュー糖/20g
- 薄力粉/12g
- 牛乳/120cc
- 無塩バター/60g
■シロップ
- 水/30cc
- グラニュー糖/20g
- キルシュ(あれば)/5cc
■いちごジュレ
- ストロベリーピューレ/50g
- グラニュー糖/15g
- レモン果汁/5cc
- 粉ゼラチン/1.5g
- ゼラチン用水/10cc
■その他材料
- シートスポンジ/1枚
- いちご(小粒のもの)/1パック
- ミント/適宜
作り方
■クレームムースリーヌを作る
- ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ泡立て器で白っぽくなるまで混ぜ合わせる。薄力粉をふるいながら加えよく混ぜ合わせる。
- 手鍋に牛乳を入れ沸騰直前まで温める。①のボウルに少しずつ加え混ぜ合わせる。卵液を濾しながら手鍋に戻し、再度火にかけとろみがつくまで混ぜながら加熱する。中心部までしっかり気泡が上がってきたら火を止め、バットなどに移してラップを密着させる。冷蔵庫に入れてしっかり冷やす。
- 室温に戻した無塩バターをボウルに入れ、クリーム状にしておく。冷えたカスタードクリームを少しずつ加えハンドミキサーで泡立てる。絞り袋に入れて冷蔵庫で冷やしておく。
■シロップを作る
- 材料を耐熱容器に入れ電子レンジで加熱する。(グラニュー糖が溶けるくらいの温度でOK)よく混ぜて冷ましておく。
■ケーキを組み立てる
- シートスポンジは12㎝丸型の外側に沿ってナイフでカットする(2枚)。
- 丸型の内側面にオーブンシートを敷き、スポンジ1枚を底にセットする。スポンジの表面に刷毛でシロップをうつ。
- いちごを縦半分にカットしたものを内側に並べる。(敷いたオーブンシートにぴったりとくっつける)
- クレームムースリーヌを、いちごの隙間を埋めるように絞る。真ん中にいちごを隙間なく並べ、こちらも隙間が空かないようにクレームムースリーヌを絞る。表面を平らにならし、スポンジをのせて軽く押さえて密着させる。スポンジの上にクレームムースリーヌを薄く塗り、冷蔵庫で冷やしておく。
■いちごジュレを作る
- ゼラチン用の水に粉ゼラチンをふり入れふやかしておく。
- 手鍋にストロベリーピューレ、グラニュー糖、レモン果汁を入れ火にかける。沸騰したら①のゼラチンを入れてよく混ぜる。氷水に当てて粗熱をとる。
■仕上げ
- 冷蔵庫で冷やしておいたケーキの上にとろみのついたいちごジュレを流し、冷蔵庫で2時間以上冷やす。
- ジュレがしっかり固まっているのを確認したらケーキ型の底を押し上げながら型からはずす。
- 上にいちごやミントを飾って出来上がり。
POINT
- ケーキ型は底取れタイプをお使いください。
- 余ったシートスポンジは他のスイーツやおやつにどうぞ。
- いちごは断面も赤みのあるものがおすすめです(あまおう、紅ほっぺなど)。
- カスタードクリームとバターを混ぜ合わせるときは分離に気を付けて少しずつ加えてください。
フレジェと一緒に飲みたいおすすめ紅茶3選!
いちごたっぷりのフレジェに合うおすすめのlinktea紅茶を3つご紹介します。紅茶選びの際にぜひ参考にしてください。
ストロベリーティー
いちごをメインに使ったケーキには、同じ香りのストロベリーティーの組み合わせがおすすめです。味わいに統一感と深みが増し、より一層楽しいティータイムになります。クレームムースリーヌは濃厚な味わいなのでノンシュガーのストレートティーがおすすめですが、お好みでミルクティーにしていただいても美味しいです。
秋摘み紅茶
紅茶本来の甘みや芳醇な香りが楽しめる秋摘み紅茶は、しっかりした味わいのフランス菓子全般におすすめの紅茶です。深いコクと適度な渋みが口の中をさっぱりさせてくれます。ストレート、ミルクティー共によく合います。
アールグレイティー
濃厚なケーキをさっぱり食べたいならアールグレイがおすすめです。ベルガモットの柑橘がケーキの甘みやバターのこってりさをすっきり和らげてくれます。linkteaのアールグレイはレモングラスやレモンピールを加えているため香りも爽やか。ホットはもちろんアイスティーもおすすめです。
フレジェってどんなお菓子?
フレジェはフランスの伝統菓子のひとつで、カスタードクリームとバターを合わせた濃厚な味わいのクレームムースリーヌとたっぷりのいちごを組み合わせたお菓子です。
見た目の美しさも特徴的でいちごの断面が見える様に作るのもポイントです。お店によって形は様々で、丸型やスクエア型などいろいろなフォルムがあります。
クレームムースリーヌを使うことが一般的ですが、最近では軽めのカスタードクリームやピスタチオクリームで作ったフレジェもあり、日本でも色々なフレジェを楽しむことができます。
ちなみにフレジェはフランス語で「いちごの木」という意味で、いちごをたくさん使っているところから表現して名づけられたといわれています。
フレジェとショートケーキの違い
フレジェと似たお菓子でショートケーキがありますが、この2つのケーキは何が違うのでしょうか?
そもそも誕生した国が違い、フレジェはフランス、ショートケーキは日本が発祥といわれています。
材料もそれぞれ異なり、フレジェは先程ご紹介した通り、クレームムースリーヌ、アーモンドパウダーを加えて焼かれたビスキュイスポンジ、いちごで作られます。
一方ショートケーキはふわふわの柔らかいスポンジ生地に生クリームとスライスしたいちごをサンドして作られます。
食感はフレジェは固め、ショートケーキはやわらかめという違いもあります。一見似たようなケーキですが、比べてみるとまったく異なるスイーツということがわかりますね。
いちごたっぷり贅沢ケーキで素敵な春のティータイムを
季節を感じるお菓子は、そのときにしか味わえない贅沢さがあります。今回ご紹介したフレジェはまさにそんなお菓子でフランスでは1年のうち5月しか食べられない特別なものです。
工程は少し多いですが、小粒のいちごが出回るこの時期にぜひ作ってみてくださいね。お気に入りの紅茶と一緒に春のティータイムをお楽しみください。