いちじくと紅茶のシフォンケーキ

みずみずしさと独特のプチプチ食感が美味しいフルーツ「いちじく」。そのやさしい甘さとフルーティーな香りは紅茶との相性も抜群です。

今回はそんないちじくと紅茶をつかったスイーツをご紹介します。アールグレイ香るシフォンケーキにフレッシュのいちじくをトッピングした、見た目にも豪華なスイーツです。

いちじくの美味しい季節にぜひお試しください。

 

フレッシュいちじくと紅茶のシフォンケーキ:レシピ

香り高いアールグレイを使ったふわふわシフォンケーキに、ジューシーないちじくをたっぷりのせた見た目にも美味しいシフォンケーキです。

ゆるめに泡立てた生クリームをトップにかけた簡単仕上げなので、お菓子作り初心者さんや小さなお子様とも一緒にデコレーションを楽しんでいただけます。

 

材料

[13㎝シフォン型1台分]

  • 卵黄/2個分
  • グラニュー糖/15g
  • 薄力粉/35g
  • linkteaアールグレイ/ティーバッグ1個
  • 牛乳/25cc
  • サラダ油/大さじ1
  • 卵白/2個分
  • グラニュー糖/20g
  • 塩/ひとつまみ

〈仕上げ用〉

  • 生クリーム/100cc
  • グラニュー糖/10g
  • キルシュ(あれば)/2g
  • いちじく/2個
  • 粉糖/適宜

 

作り方

  1. 耐熱容器に牛乳を入れラップをして、電子レンジで10秒ほど温める。ティーバッグから取り出し細かく粉砕した茶葉を加えて5分ほどおいておく。
  2. ボウルに卵黄を割り入れ、泡だて器でほぐす。グラニュー糖を加えてすり混ぜる。①のミルクティーとサラダ油を加え、その都度しっかり混ぜ合わせる。ふるいにかけながら薄力粉を加えて、全体をしっかり混ぜ合わせる。
  3. 別のボウルに卵白と塩ひとつまみをいれ、泡だて器でしっかり混ぜてコシをきる。ハンドミキサーに替えて、グラニュー糖を2回に分けて加えながらふんわりしたメレンゲをつくる。ハンドミキサーのはねでメレンゲを持ち上げたときに角が立ったら出来上がり。
  4. ②のボウルにメレンゲの半量を加え、泡だて器で全体になじませるように混ぜ合わせる。残りのメレンゲを加えたらゴムベラに持ち換え、泡をつぶさないようさっくりと混ぜ合わせる。
  5. シフォン型に生地を流し入れ、軽くトントンと落として空気を抜く。(竹串でぐるぐると生地を混ぜて泡をつぶしてもOK)170℃に予熱したオーブンで25〜28分ほど焼成する。膨らんだ生地の割れ目にも焼き色がついていたらオーブンを開けてもOK。竹串をさして生地がついてこなければ焼き上がり。オーブンから取り出したら高い位置から落とし、ショックをあたえて生地中の蒸気を抜く(焼きちぢみを防ぐ)。ひっくりかえして完全に冷めるまで置いておく。
  6. いちじくは皮をむいて8等分にする。(大きいようなら、さらに斜めにカットしておく)
    ボウルに生クリームとグラニュー糖、キルシュを加えてハンドミキサーで7分立てにホイップしておく。
  7. シフォンケーキを型から取り出しお皿にのせる。表面に生クリームといちじくをのせて、粉糖をふって出来上がり。 

 

POINT

  • メレンゲを作るボウルは油分のないきれいなものを用意してください。少しでも油分がついていると上手にメレンゲが作れない原因になります。
  • 生地をオーブンに入れたら20分は扉を開けないようにします。途中で開けてしまうと生地がしぼんでしまう事があるので気をつけましょう。

このお菓子に合わせたいおすすめ紅茶

シフォンの柔らかい食感と上品ないちじくの甘さに合う紅茶は、クセがなくコクのあるものがおすすめです。

例えばlinkteaの秋摘み紅茶や、アフリカのケニア紅茶などがよく合います。ストレートもいいですが少しミルクを加えるとマイルドになり、より一層マリアージュが楽しめます。

またカモミールティーなどのハーブティーとも相性が良いです。その場合もあまり香りが強くなく、クセのないものを選ぶと良いでしょう。

色々な紅茶と合わせて、お気に入りの組み合わせを楽しんでみて下さい。

 

 

いちじくってどんな食べもの?

いちじくは古代エジプトの壁画にも描かれていたり、旧約聖書にも数多く登場するとても歴史ある果物です。

原産はアラビア半島で、その後ヨーロッパへ渡りペルシャ、中国へと伝わり、日本には江戸時代に中国から持ち込まれたといわれています。

いちじくの名前の由来には所説あり、中国での名前「映日果(エイジツカ)」がなまって生まれたたという説や、一日ひとつずつ熟すことから「一熟→いちじく」と呼ばれるようになったという説などがあります。

また日本では漢字で「無花果」と書きますが、花が咲かないわけではありません。実は私たちが食べている実の部分が、花にあたる部分なんです。

いちじくを半分に割ると赤い粒粒がたくさんつまっていますが、それがいちじくの花です。

果実だと思って食べていた部分が本当は花だったなんて驚きですよね。こんなに美味しい花があるなんてびっくりです。

 

女性に嬉しい!いちじくの栄養価と効果について

いちじくには、水溶性の食物繊維であるペクチン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。

ペクチンは腸の活動を活発にし、便秘予防に効果があると言われています。また、脂質や糖を吸着して体外に排出する作用もあり、血糖値やコレステロール値の上昇を抑える効果も期待できます。

カリウムは余分な塩分を体内から体外に排出し、体液のph値を整えむくみの改善も期待できます。

マグネシウム、鉄なども女性が不足しがちなミネラルですが、いちじくを食べることで手軽に摂取できるのは嬉しいですね。

また女性ホルモンに似た働きをする植物性エストロゲンやタンパク質を分解する酵素フィシン、抗酸化作用のあるアントシアニンなども含まれています。

女性にとって嬉しい栄養素がたくさんのいちじく。そのまま食べたり、スイーツやお料理に使って美味しく摂取したいですね。

 

プチプチふわふわ食感の秋スイーツを召し上がれ

いちじくには初夏から夏にかけて実がなる「夏実」と、秋に実がなる「秋実」があります。夏から秋にかけて旬を迎えるいちじくは、まさに今が食べごろ。

いちじくは果肉が柔らかいので傷みやすく、鮮度も落ちやすいため購入したらすぐに食べるのがおすすめです。

ジューシーな果肉の甘さを引き出してくれるシフォンケーキと合わせて、ぜひ秋の贅沢スイーツを楽しんでください。

秋のおもてなしティータイムにもおすすめです。