マスカットと紅茶のクラフティ
厳しい暑さも収まり、季節が夏から秋へと移り変わってゆく9月。風が涼しく感じる日も多いですが、日中はまだまだ夏を感じる暑さを感じたりもしますね。
そんな9月に旬をむかえる美味しい果物のひとつが「ぶどう」です。色々な品種があり人気のぶどうですが、その中でも爽やかでフルーティーな味わいのマスカットは紅茶との相性もぴったり。
秋の始まりを感じる9月の紅茶スイーツは、果物の美味しさを味わう「マスカットと紅茶のクラフティ」をご紹介します。
フルーツを美味しく食べるならクラフティ♪
果物はそのまま食べても美味しいですが、熱を加えることで甘さが濃くなり風味も豊かになります。
旬の果物は人からたくさん頂くことも多いですが、「どうやって食べよう?」と迷った時には、クラフティにして楽しむのがおすすめです。
クラフティってどんなもの?
クラフティとはタルト生地にフルーツを並べ、卵、牛乳、生クリーム、砂糖、小麦粉を混ぜたアパレイユを流して焼き上げたフランスの伝統菓子です。
本来はさくらんぼを使ったものをクラフティと呼びますが、りんごや洋梨など色々なフルーツを使ったものも人気があります。
クラフティ発祥の地はフランスのリム―ザン地方で、19世紀にはフランス全土に広まったといわれています。
簡単に作れて見栄えも良いので、食後のデザートやティータイムなど人々の食生活に定着しました。旬のフルーツを使ったクラフティは、まさにフランスを代表する家庭の味です。
タルトとクラフティの違い
タルトとクラフティは似たようなお菓子ですが、中に詰める生地に違いがあります。
タルトはタルト生地にアーモンドクリームを詰めてフルーツをのせ焼き上げます。一方クラフティは、流動性のあるアパレイユをタルト生地に流してフルーツと一緒に焼き上げます。
タルトはザクッとした食感と濃厚なアーモンドクリームが特徴で、クラフティは焼きプリンのようなもちっとした食感が特徴です。
フルーツ入りのカスタードプディングといえばイメージがわきやすいかも知れませんね。
クラフティはタルト生地を使わずに、型にアパレイユとフルーツをいれて焼くものもあります。こちらはより手軽に作れるので、はじめてのお菓子作りにもおすすめです。
ジューシーなマスカットと紅茶が香るクラフティ:レシピ
今回はタルト生地を使わず、手軽に作れるレシピをご紹介します。
焼き立てのクラフティにバニラアイスを添えたり、冷蔵庫で冷やしてプリンのようなもちっとした食感を楽しんだりと、ひとつで色々な美味しさが味わえます。
紅茶の爽やかな香りと風味が加わり、秋のはじまりにもぴったりなスイーツです。
材料
[直径15㎝耐熱皿2台分]
- 卵/1個
- 砂糖/50g
- 生クリーム/100㏄
- 牛乳/50㏄
- 薄力粉/25g
- linktea紅茶/ティーバッグ1個
- マスカット(種なし)/200g
- 粉糖(仕上げ)/適宜
- バター(耐熱皿に塗る用)/適宜
作り方
- マスカットはきれいに洗い、水気をしっかりふいておく。紅茶はティーバッグから取り出し、ミルやすりこぎなどで細かく粉砕しておく。
- ボウルに卵を割りいれ、砂糖を加えて泡立て器で混ぜる。生クリーム、牛乳、紅茶を加えその都度よく混ぜ合わせる。薄力粉をふるいにかけながら加え、ダマにならないよう中心からぐるぐると泡立て器を動かして混ぜる。
- 耐熱皿にバターを塗り、マスカットを並べる。②のアパレイユ生地を流す。
- 170℃に予熱したオーブンにいれて、20~30分程焼成する。
- 粗熱がとれたら粉糖を振って仕上げる。
POINT
- linkteaの紅茶は今回セカンドフラッシュを使用。アールグレイもおすすめ。
- マスカットは種なしの皮まで食べられるものを用意してください。
- ぶどうでも美味しく作れます。皮まで食べられるものはそのまま、皮つきが気になるようなら皮をむいて使いましょう。
- タルト生地に流して焼けばより贅沢な仕上がりになります。切り分けやすいので、プレゼントにもおすすめですよ。
9月旬の果物×紅茶
マスカットやぶどう以外にも旬のフルーツはたくさんあります。9月の実りを紅茶と共に、美味しいスイーツやアレンジティーで楽しみましょう。
梨
梨は和梨、中国梨、洋梨の3種類に大きく分けられます。和梨は沖縄を除く日本全国で栽培されていて、弥生時代頃中国から日本に持ち込まれました。
みずみずしく歯切れのよい食感は老若男女問わず人気のフルーツですよね。優しい甘さの和梨は、フルーツティーのアレンジにもおすすめです。
また強い甘みと香り、柔らかい果肉が特徴の洋梨は、今回ご紹介した「紅茶クラフティ」にもぴったりです。
柿
秋になると庭の木に柿の実がたくさんなっている風景を見かけますね。ご近所さんからのお裾分けで頂く方も多いのではないでしょうか?
たくさんあって食べきれないという時はスイーツにして楽しみましょう!おすすめはパウンドケーキです。
linkteaのwebメディアご紹介した「ストロベリー紅茶パウンドケーキ」のイチゴジャムを、柿1個(約200g)に置き換えて作ってみてください。柿は細かく刻んで生地に加えます。
プルーン
プルーンにはたくさんの栄養素が含まれており、海外では「ミラクルフルーツ」とも呼ばれている果物です。
一般的にはセミドライフルーツで売っていますが、旬の季節には生のプルーンもスーパーで見かけるようになります。
そんなフレッシュなプルーンを紅茶シロップでコトコト煮込んだ「プルーンの紅茶煮」は、この季節にしか味わえない贅沢な逸品です。
紅茶の豊かな香りとプルーンのふくよかな味わいが口の中に広がり、お茶請けにもぴったりです。
簡単美味しいクラフティで紅茶時間はいかが?
シャインマスカットには、ビタミンからミネラルまでたくさんの栄養素が含まれています。特にこの季節に注目したいのが「糖質」と「ポリフェノール」です。
糖質は脳のエネルギーになる大切な栄養素で、吸収率も高く、身体や脳が疲れている時に摂取するとリフレッシュさせてくれます。
そしてポリフェノールには高い抗酸化作用があり、身体の酸化を防ぐ老化防止に効果が期待できます。夏の暑さでダメージを受けた肌や身体の回復にもぴったりですね。
ポリフェノールは特に皮に多く含まれているので、まるごと食べられるマスカットは手軽に栄養素を摂取できるおすすめフルーツです。
クラフティは簡単に作れて失敗のないお菓子なので、ぜひ旬の果物と合わせて作ってみてくださいね。