栗のしっとりパウンドケーキ
秋は収穫の時期!特に「いも・栗・かぼちゃ」は、この時期色々なところでスイーツメニューに登場しますね。
その中でも人気の栗を使った、贅沢な味わいのパウンドケーキを今回はご紹介したいと思います。
紅茶が香るしっとりとしたバター生地に、栗の渋皮煮をゴロゴロいれた見た目にもリッチなパウンドケーキです。
秋のティータイムにぜひ作ってみてくださいね。
栗の渋皮煮がたっぷり!贅沢紅茶パウンドケーキ:レシピ
紅茶の風味と栗のほっこりした甘さが美味しい秋のパウンドケーキ。生地にラム酒を加えて大人の味わいに仕上げました。
見た目も豪華で日持ちもするので、プレゼントや手土産にもおすすめです。
材料
[17×8㎝パウンド型1台分・所要時間約60分]
- 無塩バター/100g
- きび糖(またはグラニュー糖))/80g
- 全卵/2個(約90g)
- ラム酒/10cc
- linktea秋摘み紅茶/6g
- 薄力粉/100g
- ベーキングパウダー/3g
- 栗の渋皮煮(市販品)/150g
- 粉糖/適宜
作り方
- 無塩バターは常温に戻しておく。薄力粉とベーキングパウダーは合わせてふるっておく。紅茶はミルなどで細かく粉砕しておく。卵は常温に出しておく。
- ボウルにバターを入れ、泡だて器でクリーム状にする。きび糖を加え、白っぽくふんわりとボリュームが出てくるまですり混ぜる。
- ほぐした全卵を3〜4回に分けて加える。その都度しっかり生地が乳化するように混ぜ合わせる。(生地が分離してしまったらボウルを湯せんで少し温める。)アーモンドパウダーを加え混ぜ、粉砕した茶葉とラム酒を加えてさらに混ぜ合わせる。
- ふるった粉類を加えて、ゴムベラで切るように混ぜる。生地が均一になり、つやが出てきたら出来上がり。
- オーブンシートを敷いたパウンド型に流し、両サイドが少し高くなるように表面をならす。型を持ち上げて2〜3回落とし、生地の中の空気を抜く。180℃に予熱したオーブンに入れ、170℃に温度を下げて40〜50分ほど焼成する。竹串をさして生地がついてこなければ焼き上がり。(生地がつくようならもう少し焼き時間を長めにする)型から外してオーブンシートがついたまま、ケーキクーラーの上において冷ます。
POINT
- 焼き始めて10分ほどたったところで水に濡らしたナイフで生地の中心に切り込みを入れると、真ん中がきれいに膨らみます。
- 焼き上がりについて。竹串で確認する他に、生地の割れ目に焼き色がつき指で押すと適度な弾力があることも確認しましょう。
- 粗熱がとれたらラップで包んで保存します。ラップに包むことで乾燥を防ぎ、生地がしっとりします。翌日以降に食べるのがおすすめです。
- 渋皮煮の代わりに甘露煮や甘栗をいれても美味しいです。
このお菓子に合わせたいおすすめ紅茶
バターたっぷりのパウンドケーキには、渋みや味わいがしっかりした紅茶がよく合います。
linkteaの紅茶なら夏摘み紅茶やマサラチャイなど。しっかりとしたコクとすっきりした味わいでお菓子とのバランスも良いです。
また、スモーキーな香りが特徴的な中国紅茶のキームンも、パウンドケーキとの組み合わせにおすすめです。
そして、一度試していただきたいのがロイヤルミルクティーです。栗をたっぷり入れたパウンドケーキと一緒に飲むと、まるでモンブランを食べているような風味が楽しめます。
ぜひお好みの紅茶と合わせてペアリングを楽しんでみて下さいね。
栗の代表的な栄養素と効能について
栗は縄文時代の遺跡から出土したほど、私たち日本人が昔から食べている身近な食材です。
そんな長い歴史のある栗ですが、意外と栄養素について知っている方は少ないのではないでしょうか?
ここでは栗に含まれる代表的な栄養素や効能についてご紹介します。
▼ビタミンB1
ビタミンB1は別名チアミンと呼ばれる水溶性ビタミンの一種です。
糖質やアミノ酸の代謝をサポートする栄養素で、他にも疲労回復、神経や筋肉の機能を正常に保つ働きなどを持っています。
一日に必要な栄養素は食事だけでは足りないこともありますが、手軽に食べられる栗で補えるのは嬉しいですね。
▼タンニン
タンニンは紅茶にも含まれている、いわゆる渋み成分です。ポリフェノールの一種で、栗の渋皮部分にも多く含まれています。
タンニンには抗酸化作用があり、老化防止やがん予防にも効果があるといわれています。
また炎症を抑える働きもあり、のどの痛みや鼻炎など症状の緩和にも効果が期待できます。
▼食物繊維
食物繊維には水に溶ける水溶性食物繊維と、消化吸収されない不溶性食物繊維があります。栗は不溶性食物繊維が豊富で、その含有量はさつまいもの約2倍といわれています。
食物繊維は便秘解消に効果的で、腸内環境を整えダイエットサポートにも効果が期待できます。
▼ビタミンC
抗酸化作用があり、肌のターンオーバーや美白効果、免疫力を高める働きが期待できるビタミンC。
柑橘系に多く含まれていますが、実は栗にも100gあたり33㎎ものビタミンCが含まれています。
ビタミンCは熱に弱いですが、栗に含まれているビタミンCはデンプン質に包まれているため加熱しても壊れにくい性質があります。
そのため料理やお菓子で焼いたり煮たりしてもしっかり摂取することができます。
▼カリウム
カリウムといえば、体内の老廃物や余分な水分を排出する働きがあることで有名ですね。
塩分を摂り過ぎたときや、足のむくみが気になる方などの予防にも効果的です。
塩分濃度の調整を正常にする働きにより、血圧の上昇を抑制し高血圧の防止にも効果が期待できます。
知りたい!品種の特徴と美味しい栗の見分け方
栗には様々な種類があり、なんと日本国内だけでも40種類以上あるといわれています。ここでは大きく3つの品種とその特徴、また美味しい栗の見分け方についてご紹介します。
栗の品種と特徴
栗には大きく分けて3つの品種があり、それぞれの特徴があります。
▼西洋栗
一般的にスイーツなどの材料で「マロン」と呼ばれる栗は西洋栗が多く、イタリア、スペイン、フランスなどのヨーロッパで作られています。
渋皮がむきやすく身も崩れにくい特徴があり、味も濃いのでマロングラッセなどお菓子の材料に使われることも多いです。
▼中国栗
中国栗といえば天津甘栗が有名です。小ぶりで甘みが強く、焼き栗に向いている品種です。
また身がしっかりしていて硬めなので、甘露煮などお菓子の材料にはあまり向きません。
▼日本栗
私たちが一番なじみのある品種がこちらの日本栗です。
日本栗は鬼皮が硬く、下ごしらえが大変な栗でもあり、また品種によって大きさや甘みなども大きく異なります。
有名な栗のひとつが京都の丹波栗で、大きな実と上品な甘みが特徴です。日本栗はお料理やお菓子にも合います。
美味しい栗の見分け方
栗は収穫して時間が経つにつれて食味が落ちていくため、新鮮なものを選ぶのがポイントです。
見分ける際の目安は、
- 果皮に光沢がありつやつやしている
- ずっしりと重さがある
- ふっくらと丸みがあり1粒が大きい
- 虫食い穴がない
また、低温貯蔵された「熟成栗」と呼ばれるものもあります。こちらは収穫時よりも糖度が高く甘みが強いのが特徴です。
生栗の出回る時期は限られるので、スーパーなどで見かけたらぜひ選ぶ時の参考にしてくださいね。
ほっくり栗と紅茶で秋の味覚を楽しもう
栗の渋皮煮をたっぷり入れた贅沢な紅茶のパウンドケーキをご紹介しました。今が旬の栗と紅茶はとても相性が良いので、ぜひ試してみてください。
お子様が召し上がる場合は、ラム酒を入れないで作ってみてください。逆にお酒好きの方は、焼き上がって熱いうちに表面にラム酒を塗って保存すればより一層風味が増します。
秋は「味覚の秋」というほど、美味しい旬のものがたくさんあります。手作りスイーツと紅茶で素敵な秋のティータイムをお過ごしください。
秋はいちじくのシフォンケーキもおすすめです♪
https://linktea.jp/recipe/fig-and-tea-chiffon-cake/