紅茶が香るアップルクランブル

一年の締めくくりでもある12月。クリスマスや大晦日など楽しいイベントが多く、また新年を迎える準備などで忙しい日々を送る方も多いことでしょう。

そんな12月に美味しい旬を迎えるりんごは、この時期にたくさんの種類がスーパーに並びます。

安くて美味しいりんごはそのまま食べるのはもちろん、料理やお菓子にも大活躍!今回は手軽に作れる温かいデザートレシピをご紹介します。

 

クランブルってどんなお菓子?

クランブルはイギリス発祥の伝統菓子で、ぽろぽろとしたそぼろ状の生地の使ったスイーツのことを指します。

バター、砂糖、小麦粉などを混ぜ合わせそぼろ状にし、具材の表面にトッピングして一緒に焼き上げます。

カリッとした食感と下の煮詰めたフルーツとのコントラストが美味しく、簡単に作れる家庭料理としてイギリスでもデザートによく作られています。

クランブルに似たお菓子でコブラーと呼ばれるものもありますが、こちらはビスケット生地を具材にのせて焼くアメリカの家庭料理です。

どちらも手軽に作れて見栄えも良いので、おもてなしのお菓子にもぴったりですね。旬の美味しいフルーツを使って、色々なバリエーションが楽しめるのも嬉しいです。

 

お菓子づくりに向いているりんごの選び方

りんごと一言でいっても品種がたくさんあり、どれを選んでいいか迷ってしまいますよね。ここではそれぞれの特徴から、お菓子作りに向いている品種をご紹介します。

まず、そのまま食べても美味しい甘みの強いりんごは、加熱すると味がぼやけてしまいお菓子作りにはあまり向きません。

また煮崩れると食感も良くないので、下記の2つの特徴があるりんごを選ぶと良いでしょう。

  • 酸味が強め
  • 果肉がしっかりして、煮崩れしにくい

この特徴からおすすめする代表的な品種がこちらです。

紅玉

アメリカ産のりんごで、日本に明治時代にはいってきた品種です。小ぶりで名前の通り真っ赤な皮が特徴的です。煮崩れしにくく、しっかりとした酸味と香りがあり、アップルパイやタルトタタンなどの焼き菓子に適しています。

シナノゴールド

皮が黄色いシナノゴールドは、ゴールデンデリシャスと千秋の交配種です。甘みが強いですが、酸味も程よくあるためお菓子作りにも向いています。フルーティーな香りと加熱しても食感が感じられる果肉が特徴的です。

あかね

紅玉とウースター・ペアメインの交配種。甘みと酸味のバランスがよく、紅玉に似た特徴のあるりんごです。紅玉の代用品としてもおすすめです。

きおう

王林と千秋の交配種。酸味が強く、果肉がしっかり硬いのが特徴です。加熱しても煮崩れが少ないので、お菓子作りや料理にもお勧めの品種です。

 

焼き立てを召し上がれ!紅茶のアップルクランブル:レシピ

イギリスの定番デザートのアップルクランブルに、linkteaの紅茶を合わせてアレンジしました。

今回はアールグレイを使用しましたが、スパイス好きな方はマサラチャイもおすすめです。

英国風にたっぷりのアングレーズソースを添えて。簡単に作れるので、ぜひ作ってみてくださいね。

材料

18cmオーバル型耐熱皿

<フィリング>

  • りんご(紅玉がおすすめ)/4個
  • きび糖/60g
  • シナモンパウダー/2g

<クランブル>

  • 無塩バター/50g
  • グラニュー糖/50g
  • 薄力粉/100g
  • linkteaアールグレイ/ティーバッグ1個

<アングレーズソース(お好みで)>

  • 卵黄/2個分
  • グラニュー糖/30g
  • 牛乳/200㏄
  • バニラエッセンス/適宜
  • ラム酒/お好みで小さじ1

 

作り方

<下準備>

  • アールグレイのティーバッグから茶葉を取り出し、ミルやすりこぎなどで細かく粉砕しておく。
  • クランブル用の無塩バターは1㎝角に切り、冷蔵庫でしっかり冷やしておく。
  1. クランブルを作る。ボウルに薄力粉、粉砕した茶葉、グラニュー糖を入れ、全体を混ぜておく。良く冷えた角切りバターを入れ、手早く指先でバターをすり潰しながら粉類にからめるようにしてそぼろ状にする。粉っぽさがなく、大小のかたまりができたらラップをして冷蔵庫で冷やしておく。
  2. フィリングを作る。りんごは8等分にくし型にカットし、芯をとり皮を剥く。5mmくらいのいちょう切りにして、鍋にいれる。分量のきび糖とシナモンパウダーを入れ、全体を混ぜたら30分ほど置いておく。鍋を中火にかけ、時々混ぜながらりんごが柔らかくなるまで5~10分ほど煮る。耐熱皿に移しておく。
  3. ①のクランブルをりんごフィリングの上にまんべんなくのせ、180℃に予熱したオーブンで40~50分ほど焼成する。表面に美味しそうな焼き色がついたら出来上がり。

<アングレーズソースの作り方>」

  1. ボウルに卵黄を割り入れ、グラニュー糖とすり混ぜる。
  2. 手鍋に牛乳を入れ人肌くらいまで温める。①のボウルに少しずつ加えながら混ぜる。漉して手鍋に戻し、中火にかける。沸騰させないようにゴムベラで混ぜながら、とろみがつくまで温める。火を止めたらお好みでバニラエッセンスかラム酒を加えて出来上がり。
  • クラングルのバターは冷たい状態で使うため、直前まで冷蔵庫でしっかり冷やしておきます。混ぜている途中でバターが溶けてきてしまったら、一度冷蔵庫にボウルを入れ冷やし固めてから再度そぼろ状にしましょう。
  • クランブルの大きさはお好みで良いです。多少大きさにばらつきがあるほうが食感が楽しめます。
  • 作ったクランブルは冷凍保存も可能です。冷凍庫にストックして置けば、お菓子のアレンジにも最適。マフィンやチーズケーキのトッピングにもおすすめです。
  • りんごに酸味が少ない場合は、レモン汁を少々加えて煮ましょう。
  • お子さまが召し上がる時は、アングレーズソースのラム酒は省きます。

12月の旬×紅茶

りんご以外にも紅茶にあう旬のものはたくさんあります。ここでは紅茶と相性の良い、旬の食材をご紹介します。

金柑

金柑はミカン科キンカン属の木になる果実で、一般的には柑橘類として扱われていますが、実は金柑族という独自の分類になります。

皮ごと食べられ、柔らかい苦味と甘みがあり、ビタミンCが豊富に含まれていることでも有名です。

金柑をはちみつに漬けたものを紅茶と割って飲めば、風邪予防にも効果的です。

国産キウイ

キウイといえば夏のイメージですが、国産キウイはこの時期が一番の旬を迎えます。

国内品種のレッドキウイやアップルキウイはこの時期しか食べられないので、見つけたらぜひ味わってみたいですね。

紅茶と合わせるなら細かく刻んでティースカッシュにいれた、フルーティーなアイスティーがおすすめです。

 

季節のあつあつデザートでほっとティータイム♪

りんごは酸味と甘みのバランスがよく、どんなお菓子とも合わせやすい果物です。紅茶との相性も良いので、ぜひ色々アレンジしてみてくださいね。

今回は大きな耐熱皿で作りましたが、1人分のココットで焼いたり使い捨てのアルミ皿で焼くこともできます。

冷めても美味しいですが、やっぱり焼き立てが一番!アングレーズソース以外バニラアイスをのせるのもおすすめですよ。

寒い季節にあったか紅茶デザートで、ほっとティータイムを楽しんでください。